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編集者のことば

新しく生まれる本には、さまざまな思いや、制作のエピソードがあります。
よろしければ裏方である担当編集者からのメッセージをご一読ください。

人生ニ終なし
お道の人のとっておきの話
さあ、これからや

思い出のスケッチ


人生ニ終なし
さあ、これからや
書籍の詳細情報

「陽気」編集部編
 二児を幼くして次々亡くし、三人目は流産した。四人目、五歳になった男児が病に冒され死に瀕した時、父親の青年実業家は、一人の女性布教師が説く話に賭けた。男児が大学まで行く費用をお供えした。ただ、死にゆかんとする子のために後悔を残したくない一念だったのだ。男児は助かった。その元一日から生まれたのが東中央大教会、青年実業家とは初代会長・柏木庫治氏のことである。
新刊『人生ニ終なし―父柏木庫治を語る―』の最終校正を終え、印刷所へ入稿した。校正を読むたびに自ずと胸は高鳴り、頬が紅潮した。ありがたい。庫治氏と明子夫人の、愛情こめて人を抱きかかえる信心の一片が、憧れとともに私の胸に居座った気がする。
天理教は明るい教えだぞ、そのことを身をもって示し、説いたのが柏木庫治氏だろう。その元一日には、身を切るより辛い体験があった。何ものにも勝る親の思いが、消えゆくわが子の命を再び輝かせ、やがて万人をたすかる道へと導いたのだ。
(平成21年陽気11月号編集後記より)


2009/12


お道の人のとっておきの話
さあ、これからや
書籍の詳細情報

「陽気」編集部編

 十数年前、お道の人のこの種の本を作ったことがあります。その時と比べ、最も大きな違いは、投稿してくださる方々の平均年齢がぐんと高くなったことでした。しかし、よく見ると。十数年前の本と年齢分布は同じで、その方々がそのまま年齢を重ねられただけだと気づきました。かく申す私も、みなさんと同じように年を重ねたことでありました。
十数年前と比べて、何も変わっていないなと思ったことは、お道の人が何に感動し、どんなことを心の宝にしているか、というその一点でした。時代が変わり、社会が変わり、生活のかたちが変わっても、決して変わらないお道の感性が厳として生きていることを実感できたことは、年とともにこのところ衰えを感じていた私自身の感性への刺激ともなり、ありがたかったと思っております。
この本がきっかけとなり、ひと様の心の灯を我が心のぬくもりとできる人の輪が広がってくれることを願っております。そして、そのことが、この本の続編の刊行につながってくれればとも考えております。


2009/07



さあ、これからや
さあ、これからや
書籍の詳細情報

植田與志夫
無限の心意気のウラ

 取材ノートを見返すと、平成5年2月に、植田與志夫氏の髙尚佳分教会へ「陽気」の原稿依頼に行っている。天理市柳本町の山の手、2階の神殿から眼下に大和三山を見下ろせる、山辺の道沿いの絶好のロケーションだった。その時、植田氏は66歳。笑顔の中で、私の内部を射抜くような鋭い細長の目に緊張した。
その夜、指定された居酒屋へ伺うと、「はい、まあ読んでみてや」と原稿用紙を渡された。一気に手書きの原稿を読み終えたあと、う~ん、と内心唸りをあげた、あの時の衝撃を今も思い出す。
以来、今まで16年、「息子のようなものや」と言って可愛がってくださっている。会うたびに、一言の話の中にパワーをいただいている。82歳の今も、ガッチリとした肩にシャンとした足腰。初めて会った時と何ら変わりのないように見えるのは、その内に燃える情熱がうせることなく、ますます勢いを増している証拠ではないだろうか。
現在、植田氏はいよいよ最終目的地の中国大陸へ、着実に布教の足がかりを築こうとしている。
いまだ、正に「さあ、これからや」の植田氏の、渾身の一書をどうぞご覧ください。

2009/06




思い出のスケッチ
さあ、これからや
書籍の詳細情報

青山文治

 この本が出版されてから6年半も経ったのか……改めて月日の経つのは早い、と思いました。けれども、大正15年生まれ、現在84歳の著者・青山文治氏は、変わらず絵筆を握っています。時おりアトリエへお邪魔しますが、少々足腰が弱ったなと思うだけで、武者小路実篤や高村光太郎など、若き日にかつて触れた“心の師”を語るときの目は、キラキラと輝きを放ち、磨き上げてきた感性は衰え知らず、と感じます。
画家として、信仰者として、松村吉太郎や中川よし、白木原明吉などにまつわる地を訪ねた思い出とともにその姿を描いたのが本書です。表紙に天理図書館の絵を描いたのは、かつて共に全国各地を歩いた、高野友治氏への思いでした。高野友治氏が教授として在籍した、天理大学の構内を描きたかったのです。本書にも、高野友治氏との触れあいが書かれています。
「逸話篇」などに登場する信仰者の姿も、現地を歩いて絵におさめながら練り上げた青山氏の文章を読むと、生き生きと目の前に映像が浮かんできます。
高村光太郎との出会いの話も、その人となりが浮き上がって、興味深いものです。

2010/10


 
 

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